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M.I

ガイドマップ発行の原点

 今年2月17日の京都新聞で私たちの英語ガイドマップ発行が大きく報じられましたが、その 活動の原点は超恥ずかしいかつての島本町の英文ホームページでした。

 2017 年米国ケンタッキー 州の州都フランクフォート市の一行が島本町と姉妹都市提携の調印に来町されたときに、島本国際交流協会に通訳などの人的支援の要請がありました。それまで協会の活動とは縁遠い私でしたが、会社勤めを卒業した身であり、お手伝いを志願しました。そして遠路来町される方々に島本町を英語でどう紹介するのか、事前の準備として早速模範的な英語表現を求めて島本町のホー ムページの英語サイトを初めて開いてみました。島本町の概要や歴史のところを読み進みました が、何度読み直しても全く意味不明の文章が並んでいて、とにかく驚きました。お粗末な内容の 原因は機械的な翻訳ソフトで編集されたものをそのまま掲載されていたのです。例えば「天王山」は固有名詞であるにも拘わらず Decisive point と訳され、京都盆地の山崎狭隘部は Yamazaki narrow-mindedness region となり、大字尺代に至っては larger section of a village shaku substitute と表現、これに日英の語順の違いなどが加わるから、全体として意味の通じる文章と は程遠い内容で放置されていたのです。今はグーグル翻訳などの翻訳ソフトを紹介し、利用者の自己責任において読み解くように改められていますが、どこまでインバウンドの方々にお役立ちできているか疑念を抱いたままです。

 今、英語ガイドの講座を受講し、当然ながらインバウンドの訪問者数全国トップの寺社である伏見稲荷大社の説明も学習しています。そこの千本鳥居の入口にある鳥居には大きな横断幕が掲げられていますが、その横断幕に書かれた英語は Big Mistake の代表例として知られているそうです。 日本語では「千本鳥居は右側通行です」の表記があり、その下に英語・中国語・韓国語 が表示されています。英語表示はご丁寧に「Please go right way」です。これでは正しい道(通路以外は通らないで)を、あるいは正しい行き方で行ってくださいの意味になります。「Keep Right」という二文字で済むのに、これは今も放置されたままでしょう。私たちの街角や生活空間から先ずは間違った英語を無くするには、やはり勝手な英作や翻訳をすることなく積極的にネイティブの協力を求めることが大切と思います。姉妹都市との交流がその一助となれば幸いと願っ ています。



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