top of page
S.H

洋画の字幕が不思議だった件

 故郷の町の唯一の娯楽施設だった映画館へ時々父母が映画を観に連れて行ってくれた。

 「無法松の一生」と灯台守の「喜びも悲しみも幾年月」を覚えている。10 歳の頃だった。洋画も

見たことがある。字幕がスクリーンの端に次々と出てくる。それを目で追いかけながら、映画の

主人公が話す外国語の音声を聞きながら、音声と日本語字幕を重ねて最初に聞こえる声は字幕の

最初に現れるこの言葉のことか、最後に聞こえるこの声は字幕の終わりのこの言葉かと思いなが

ら外国人の話すことはわからないと思った。

 このわからないがきっかけで中学生になって初めて接する英語に大変興味を持った。英語の先

生が黒板に英文を書いてそれを日本語に置き換える。不思議な光景だった。

その後英語を使う機会はなかったが、このわからないものが知りたくて英語だけは独習を続け

た。

 さてその英語との付き合いも幾年月流れインプットだけの勉強からアウトプットする勉強に変

わった。それがこの英語ガイド講座だった。先生からこのようなテーマで3分で話しなさいと機

会を頂いた。私はその場で英語を話すことは出来ないから事前に英文を作りそのメモを片手に話

す。まだまだ勉強中だが島本に来られる方へガイドとなれるように勉強を続けたい。

 このガイドの勉強を通じて英語以外に大切なことを学んだ。京都の観光名所である金閣寺、銀

閣寺、二条城などを案内するテキストを読んだ時にほとんどこれらのことを知らなかったことに

気付いた。その後、屋根に雪がうっすら残る金閣寺と銀閣寺を見に行った時、はるか昔にこれら

が建てられた時代と今の時代を感じて日本の長い歴史や文化をもっと知りたいと思うようになっ

た。

 ガイドの勉強を通じて、何でも良いからアウトプット出来る人になりたいと思う。



留言


bottom of page